論理と感情の両方で人々に寄り添い、 企業や社会の未来を切り拓く
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就職の経緯を教えてください

学生にも真剣に接する姿と仕事への姿勢に共感

就職活動を始めるにあたって、私は「人や企業の変革を、外部からサポートするパートナーになりたい」と強く考えていました。もともと経済を構成するビジネスや会社・人々のあり方に興味を持っており、官公庁や人材業界、コンサルティング業界などを視野に入れて就職活動をしていました。いくつもの就職候補先のひとつが、リブ・コンサルティングでした。

リブ・コンサルティングの採用面接からは、一人ひとりの学生に期待を寄せつつ、まっすぐ接する姿勢が感じ取れました。特にそれを強く感じたのは、役員とのオンライン面談です。

当時はいわゆるカジュアル面談的な位置づけで、お互いざっくばらんに色々と会話をしていた気がします。私は大学院時代、人との繋がりや感情を伴う経験を通じて、組織の中の心理的安全性がどのように形成されるのかをテーマに研究していました。

面談においても、職場組織で生じうる本来必要のない力学やその結果として働く人が感じているであろうことについて色々と話をしたのを覚えています。その中で、「経験の浅いメンバーに仕事を任せることは、失敗のリスクも加味すると組織にとって負担になる可能性がある」といった話をした記憶があります。

それを聞いた役員は、私にこう伝えました。

「失敗のリスクが組織の負担になる。そう考えることそのものが君の課題だ。失敗をリスクとせず、メンバーに向き合い期待すること。それは確かに難しいことだけれど、とても大切であり面白いことでもあることを知ってほしい」。

まだ働いたことのない一人の学生に対して、丁寧に言葉をかけてくれるその様子を見て、リブ・コンサルティングに惹かれていきました。

その後の最終面接で、代表取締役の関は失われた30年や日本をとりまく閉塞感を変えたいという想いと、未来を変えるための道筋を私に話しました。真剣に世の中を変えようとしている代表たちの言葉に共感して、この人たちと一緒に働きたいと思い入社を決めました。

これまでの印象的なプロジェクトを教えてください

2つのプロジェクトで感じた「人と向き合うこと」の重要性

2022年に入社した私は大手企業のお客様の支援を担当しており、現在は主に2つのプロジェクトに関わっています。

1つは、大手広告業界の企業様の新規事業開発のプロジェクトです。このお客様は、新しい技術を生み出した大学と一緒になり、先端技術の事業化に取り組んでいました。

新たに開発された技術は非常に革新的なものでした。しかし、技術者以外の経営陣やセールスチームの方々は、その価値を完全には理解できずにいました。そこで私たちは、技術者と経営陣を取り持つ「翻訳係」となり、その技術がもたらす価値を正しく伝えていったのです。

また同時並行で、私たちはその技術を「世の中」に正しく伝えるための翻訳作業も進めていきました。実は市場調査を進める過程で、技術者の皆様の思惑とは異なるところに、ビジネスとしての可能性があると判明したのです。私たちは調査内容に基づき、新技術をどのように事業化すれば、よりよい世の中を実現できるのかという仮説を立てました。

そして、技術者の皆様にその仮説をお伝えし、事業という観点で技術の新たな方向性をご提案したのです。それぞれの活動を経て、現在は新技術を軸とした事業化のロードマップを描き、実現に向けて着々と準備を進めています。

もう1つのプロジェクトは、大手日用品メーカーの中期経営計画の策定です。この中期経営計画では、本社とグループ会社全体の構造改革が大きなテーマであり、私たちは伴走者としてプロジェクトを支援しました。具体的には、中期経営計画の策定といった計画部分から、策定された計画を現場に落とし込む実行部分まで一気通貫で関わり続けました。

プロジェクトを通じて痛感したことは、企業を支援することは「人と向き合うこと」と同義だということです。

プロジェクトでは大変なことも多く経験しました。自分たちが開発した技術の将来性を強く信じている技術者の方々に、違う方向性を提示して理解していただくには、一朝一夕ではとても足りません。組織の構造改革では、グループ会社の方々から噴出する不満と直面する場面もありました。

それでも、メンバーと考えた計画や事業の方向性を信じ、お客様の現場に足を運びながらコミュニケーションを取り続けました。

お客様とのコミュニケーションで大きな壁にぶつかったとき、私が大事にしているのは目の前にいる人へのリスペクトです。お客様のこれまでの歩みを“失敗”だと判断し、軽視したり否定したりしないこと。お客様がこれから社会に生み出すであろう価値を信じ、期待する気持ちを忘れないこと。

奇しくもこれは、採用面接時に役員から言われた私自身の課題でした。リブ・コンサルティングでの仕事を通じて、私は自分に足りなかったものを学び、大きく成長できた気がします。

リブ・コンサルティングの魅力とは?

答えのない問いに取り組み続ける覚悟

リブ・コンサルティングの違いは、経営と現場の両方の成果が出るまで、戦略と実行を粘り強くトライし続けることにあると私は思います。リブ・コンサルティングでは、この一連の行動を「戦略と行動の往復運動」と呼んでいます。

「戦略と行動の往復運動」で欠かせないのは、感情と論理の両方を大切にする姿勢です。

長年会社を支えてきた現場や経営陣の方々の想いを無視して、論理に基づいた正解を口にしても変化や成果は生まれません。お客様の想いや感情に寄り添い、お客様とともに現場から変化を生み出すことで、はじめてそれが大きな成果を生み出します。

リブ・コンサルティングのコンサルタントは、全員がお客様の幸福や社会の貢献を実現するために、心血を注いで挑戦し続けています。これこそが、私たちのアイデンティティなのです。

これから入社する方々も、企業や人の成長と幸せを願い、お客様と共に伴走することで社会や未来を良くしたいと考えてくだされば嬉しいです。そうした方々とともに、お客様以上にお客様の未来を信じて、想いを持って一緒に働ければと思っています。