パリモーターショー（Mondial de l’Automobile de Paris）は、1898年から始まった世界最古のモーターショーの一つです。当時のパリは技術革新の中心であり、以降フランスをはじめ欧州の自動車産業の重要な発表の場として成長してきました。
現在のパリモーターショーは、隔年で開催される国際的なモーターショーであり、自動車OEMメーカーが最新車両・電動化の新技術などを発表する場、また環境技術やモビリティの未来にも焦点が当てられ多様なテーマと体験型展示も含んだ展示内容に変貌を遂げています。

この度私たちは第90回パリモーターショー（2024）の開催ウィーク中に2日間視察に行ってまいりました。
本年はフランスのルノーグループをはじめとした欧州自動車OEMの展示と中国OEMの新車両/新技術の展示が多くの注目を集めました。
開催初日のプレスリリースデイにて、仏ルノーのルカ・デメオCEOは、
「中国の自動車メーカーが西側の競争相手を追い抜いたことは明らかだ。欧州はもはやリーダーではない。見て見ぬふりが出来る人はもはやいない。現在の吸引力の中心は中国にある。」
と述べました。

グローバルで中国産のEV普及が広がる今、フランスをはじめとした欧州諸国におけるEVシフトはどう変化していくのか？
日本国内でEVおよびEV関連ビジネスに関わる多くの人々に、是非ご覧いただきたい内容です。