- 経営戦略
ロジカルシンキングとは
ロジカルシンキングとは、物事を論理的に考え道筋を立て矛盾が出ないように考える思考法です。ビジネスをするうえで非常に重要になってくる能力です。ビジネスの場では直感だけで結論を出してしまうと失敗が多くなってしまうことや相手に誤解を招いてしまうこともあります。
しかし、ロジカルシンキングを身に付けることができれば、物事の本質を見抜けるようになり誰でも簡単にわかるように表現することができるようになります。この能力はビジネスマンにとって大きな強みになる能力なので、しっかりと身に付けていくことが重要です。
ロジカルシンキングとは
ロジカルシンキングとは論理的思考という意味の言葉です。ロジカルシンキングという言葉が注目され始めたのは、照屋華子氏が執筆した「ロジカル・シンキング」という本によって、注目を集めました。
照屋華子氏は、東京大学文学部社会学科を卒業し株式会社伊勢丹に入社をしました。その後、経営コンサルティング会社にコニュニケーションスペシャリストとして入社しました。
現在は、フリーランスとして活動しており企業向けにロジカルシンキングをテーマにしたセミナーなどもおこなっています。また、ビジネス・ブレークスルー大学大学院教授、東京都立大学大学院経営学研究科経営学専攻非常勤講師も務めています。著作に「ロジカル・シンキング練習帳」「ロジカル・ライティング」もあります。
もともとロジカルシンキングというのは、経営コンサルティング会社で使用されていたもので照屋華子氏が本にまとめたことによりビジネスに欠かせないスキルとして広まりました。感覚で問題を解決せずに問題を根拠と結論に分けて思考をするので起きている問題を深く追求して解決をすることができ、問題の原因や解決のための道筋を立てやすくなるため誰にでもわかりやすく意見を伝えられるようになります。
ビジネスでは論理的に話すことができないと伝えたい意図がわからず相手に何を伝えたいか理解してもらうことができません。ロジカルシンキングを身に付ければ、自分の伝えたい意図もわかりやすく話すことができ相手と円滑に話しをできるようになります。
ロジカルシンキングの方法
ロジカルシンキングには3つの方法があり、この3つを使い分けることにより起こっている問題をしっかりと解決することができます。
- 帰納法
- 演繹法
- 弁証法
帰納法
帰納法とは、すでにある複数の実例から論理をして結論を導く方法です。複数のものから共通点を見つけて結論を出すので、統計分析にも用いられます。実例を使用して分析をするので実例が少ないと間違った結論が出されることもあるので、信憑性を高めるには、多くの実例を分析する必要があります。
演繹法
演繹法とは、一般的に考えられるものと観察して得られる結果を結び付けて矛盾のないように結論を出す方法です。三段論法ともいわれており、古代ギリシャの哲学者アリストテレスが考案した方法です。演繹法は、すでにある法則や結論に基づいて結論を導き出しますが、その法則や結論が間違っていた場合は正しい結論が導き出せない可能性もあるので注意が必要です。
弁証法
弁証法とは、対立している事柄を提示して解決に向けた案を出す方法です。弁証法は有名な哲学者のマルクスやヘーゲルの考え方で本質を見極めて理解をするときに用いられます。1つの意見ではなく新しいものを生み出す際に重要になってくる考え方です。
ロジカルシンキングのメリット
ジカルシンキングはビジネスにおいて非常に重要なスキルです。身に付けることができれば、さまざまなビジネスの場で活用することができ相手と深く議論することができます。
- 分析力の向上
- 発想力の向上
- コミュニケーション能力の向上
ロジカルシンキングを身に付けることによって、能力が上がりビジネスで話し合いなどを有利に進めていくことができます。
分析力の向上
ロジカルシンキングでは、物事を客観視する必要があります。問題のもととなっているものを明確にし解決に向けた道筋をたどります。問題に対して論理的に考えて解決に向かうため、分析力が向上します。分析力が向上することにより、問題解決への原因究明や解決の道筋も立てやすくなります。
発想力の向上
ロジカルシンキングは、起きた問題に対してあらゆる角度から物事を考える必要があります。そのため、発想力が上がり問題解決のための話し合いの際にさまざまな視点からのアイデアが浮かびます。
コミュニケーション能力の向上
ロジカルシンキングを身に付けることで、自分の意見をしっかりと伝えることだけではなく相手の伝えたいことも理解することができコミュニケーションを円滑に進めることができます。そして、相手がすぐ理解できるように伝えることができるため意見の食い違いなども起きなくなります。円滑に話し合いをできる能力というのは、ビジネスにとって非常に重要になってきます。
ロジカルシンキングの身に付け方
ロジカルシンキングを身に付けるとビジネスでは非常に有利になります。身に付け方は以下のとおりです。
- 論理的に物事を考える癖をつける
- 具体的な言葉を使う
- ディベートをおこなう
3つを意識して行動することで、ロジカルシンキングを身に付けることができます。
論理的に物事を考える癖をつける
論理的に物事を考えるというのは、ロジカルシンキングには重要になってきます。日常生活から論理的に考えるようにすることが大事です。論理的に考えることができれば、問題解決の道筋も立てられるようになりロジカルシンキングも身に付けることができます。
具体的な言葉を使う
抽象的な言葉というのは、相手に理解をしてもらうことがむずかしく言語化ができないと問題解決方法を伝えることができません。日常から具体的な言葉を使うようにしてください。その意識がロジカルシンキングのトレーニングになります。
ディベートをおこなう
ロジカルシンキングは、相手にわかりやすく説明することが重要です。ディベートは相手を納得させるために情報を用いて説明をしなくてはなりません。そのため、ロジカルシンキングのトレーニングには非常に効果的です。論理的に考え、相手に理解させるために説明をするくせを身に付けることができます。
まとめ
ロジカルシンキングとは、論理的に物事を考えて問題解決を目指す方法です。ロジカルシンキングの能力は、国際化が進んでいる社会で非常に重要なスキルになっています。ロジカルシンキングを鍛えれば、ビジネススキルが上がるだけではなく企画力や分析力も向上します。
ロジカルシンキングは、自分で身に付けることもできます。日頃から論理的に考える癖をつけて具体的な言葉を使い意識すれば鍛えることができます。ロジカルシンキングをビジネスで使えるようになれば活躍できるようになります。