- マーケティング
デジタルマーケティングファネルとは
マーケティングにはさまざまな手法があるのですが、デジタルマーケティングファネルでは、WEBページを確認して、商品を検索して購入手続きをするなどプロセスごとにユーザーの行動を分析することができます。
コンバージョン率が上がらない理由はいろいろ考えられますが、具体的原因を把握するのは容易ではありません。
デジタルマーケティングファネルを使って分析することにより、ユーザーの購入までの行動でWEBサイトから離脱率が高い部分を知ることができます。離脱率が高い部分を改善することにより、ユーザーのニーズをつかみコンバージョン率を高めていくことができます。
デジタルマーケティングファネルとは
デジタルマーケティングファネル(digital marketing funnel)とは、WEBサイトを見ているだけ、商品検索をしただけといった見込み客をコンバージョンにつなげるために利用されるフレームワークです。
funnelとは漏斗の意味があり、WEBページを認知してから購入するまでのユーザーがだんだん減っていく様子を、図形にすると漏斗に似ていることから名づけられています。
ファネルには、以下のように3種類あります。
- パーチェスファネル
- インフルエンスファネル
- ダブルファネル
ダブルファネルは、2つのファネルを組み合わせたものです。
また購入客がSNSを通じて、商品を紹介してくれるインフルエンサーになるような目的もあります。
ファネルの効果とは
ユーザーがECサイトやWEBページで目的の商品を検索して、購入や会員登録といったコンバージョンにつながるまでのプロセスを分けて、それぞれのプロセスごとに離脱率を測っていきます。
消費者がインターネットを使って商品を購入する場合、一般的に以下の手順をで進めていきます。
- キーワード検索
- WEB上で商品を探す
- 購入手続きに進む
コンバージョンにつながらない場合、ユーザーがどこかの手順でWEBページから離脱していることになります。ファネルを使うことにより、どの手順で離脱しているかを可視化し、その部分をユーザーニーズが高いものに修正することによって、コンバージョンにつながります。
また、近年ユーザーごとのニーズに合わせたマーケティングが求められます。ファネルを使うと購入プロセスごとでのユーザーの行動を確認することができます。
ユーザーのニーズは、プロセスによっても変える必要があります。例えば、まだ商品検索をしていないユーザーには、商品やサービスに興味を持ってもらうような情報が必要です。
商品カートに入れた状態でWEBページから離脱しているユーザーには、ユーザーごとのセール情報や、使いやすいシステムを提供することが大切です。
ファネルではユーザーがWEBページから離脱した場所を把握できるため、ユーザーに正しいアプローチができるようになります。
ファネルの種類
それぞれ特徴や目的が異なったファネルがあります。
- パーチェスファネル
- インフルエンスファネル
- ダブルファネル
パーチェスファネル
一般的に消費者がWEBページで商品を確認してから、購入するまで以下のような流れになることが多くあります。
- 認知
- 興味
- 比較
- 購入
マーケティングにおいてファネルとは、パーチェスファネルのことをいうのが一般的です。つまりファネルとは、ユーザーが購入までのプロセスにおいてどの段階にいるのか、またどの段階で離脱をしてしまっているかを把握することで、コンバージョン率を上げることが目的です。
インフルエンスファネル
インフルエンスファネルの特徴として、商品を購入して満足した人が、SNSなどで商品の使い勝手やサービスの良さなどを発信する流れを可視化することができます。つまり、商品に満足をした購入者が消費の広告塔となる仕組みとなります。
SNSのユーザーが増えている昨今、重要度が高いファネルです。
ダブルファネル
ダブルファネルとは、パーチェスファネルとインフルエンスファネルの両方を使うファネルです。商品を認知して購入してもらい、さらにその購入者がSNSなどで紹介をしてユーザーを増やしていく方法です。
デジタルマーケティングファネルのメリット
デジタルマーケティングファネルを利用する大きな目的は以下の2点です。
- ユーザーの行動のプロセスを可視化できる
- 効率的なマーケティングができる
ユーザーの行動のプロセスを可視化できる
インターネットで商品を購入する時に、欲しい商品を検索したり、購入手続きをとったりするなどいくつか手順が必要になります。デジタルマーケティングファネルを使うことによって、ユーザーの行動がはっきりとわかるようになります。
例えば、WEBサイトの訪問が500人、商品検索をしたのが100人、カートに入れたのが50人、実際に購入したのが25人などとはっきりとした数値においてどのプロセスが多くのユーザーが離脱しているのかがわかります。
効率的なマーケティングができる
デジタルマーケティングファネルは、購入までのプロセスごとにユーザーの行動を可視化することができます。また、ユーザーの行動歴や属性を蓄積できることから、マーケティンオートメーションをより効果的に活用することができます。
ファネル分析には十分なデータがあって、初めて効果的な使い方ができます。しかし、マーケティングオートメーションを使うことによりユーザーデータの収集やユーザーごとに最適なアプローチを自動化するなど、さまざまなマーケティングにおける活用方法があります。
デジタルマーケティングファネルの活用方法
代表的な活用方法は次の2つです。
- パーチェスチャンネルのステップを活用
- 商品購入後に継続客になっているか確認
パーチェスチャンネルのステップを活用
デジタルマーケティング戦略において、ユーザーがWEBページや商品を知ってから購入するまで、それぞれのステップにおいて離脱をしていないか確認することができます。例えば、せっかく「比較・検討」まで進んでいるのに購入しているユーザーが少ないのであれば、購入方法がわかりづらい、送料や郵送される日数などの部分で顧客を逃していることになります。
このようにコンバージョンにつながらない原因を明確につきとめ、対策をすることができます。
商品購入後に継続客になっているか確認
インフルエンスファネルを利用して、継続率が高いかどうかの確認ができます。購入客がリピーターとなり、さらにSNSで拡散することによって、商品の広告塔になっているかどうかも確認することができます。
ダブルファネルには他の2つのファネルの特徴があることから、商品を認知してから購入後に継続客になり、広告塔になっているかどうかまで可視化することができます。
まとめ
ファネルを使うことによりWEBぺージ閲覧からユーザーの購買までそれぞれの工程でおこない、どの工程に課題があるのかを把握することができます。特に近年ではマーケティングがより複雑になっていることから、施策や広告方法を選ぶときに迷いがちです。
そこでユーザーの購入までの行動を、プロセスにわけて分析できるデジタルマーケティングファネルの需要が高いのです。