2022.01.18

営業代行サービスを利用するメリットとは

営業力は、企業の売上に繋がる重要な要素です。しかし営業力のある人材を育てるためには時間が必要です。もしすぐに現場で活躍する人材が欲しいのなら、営業代行サービスがあります。

営業代行サービスとは、企業の代わりに営業を行うサービスです。即戦力の営業が行える、自社のやるべきことに専念できるといったメリットがあります。

この記事では、営業代行サービスの概要とメリット、注意点、料金体系について解説します。

営業代行サービスとは

営業代行サービスとは、テレアポや訪問営業のほか、商談や集客、既存客のフォローなどを企業に代わって行うサービスです。多くの場合は的確な営業戦略の立案をし、効果的な営業を行いますが、代行する範囲はサービスによって違います。

営業派遣との違い

営業代行サービスと似たものに「営業派遣」があります。こちらも営業活動を企業に代わって行うものであり、サービスの内容は営業代行サービスとほぼ同じです。

営業代行サービスと営業派遣の違いは、指揮命令系統です。営業派遣は、派遣先の指示に従って営業を行います。感覚としては自社の社員と変わりません。一方で営業代行サービスは、サービスを提供している会社の指示で動きます。営業活動の管理を自社で行わない、アウトソーシングなスタイルです。

また、営業代行サービスに依頼する場合は、代行業者が持つ知識や戦略も活用可能です。効果的な営業戦略を考え、営業のノウハウを持った社員が戦略に基づいて営業します。一方、営業派遣は基本的に営業を行う人のみの派遣です。営業ノウハウや戦略などは派遣されてきたスタッフの能力に依存します。

営業代行サービスのメリット

即戦力の営業ができる

高い営業ノウハウを有する人材に営業を任せられる点は、営業代行サービスを活用する大きなメリットです。営業代行サービスには営業の能力を備えたプロがそろっており、採用や教育のコストをかけることなく効果的な営業ができます。

自社で営業を行う場合には、営業に向いた人材を探して雇用し、教育を行わなければなりません。教育には時間もお金もかかります。営業代行サービスなら、教育にかける時間やコストを削減できます。

また、営業代行サービスであれば、コストをかけた社員が離職するかもしれないという不安も解消されます。営業は入れ替わりの激しい職種であり、教育をしても離職をする人が多くいます。実際、株式会社UZUZが20代の第二新卒(就業経験が3年以内)を対象に行った転職活動に関するアンケートでは、前職は営業だったと答えた人が29.5%いました。対して、営業代行サービスは完全な外注です。離職の心配はありません。

第三者目線での営業ができる

営業代行サービスの利用は、外部の人材を自社に招き入れることを意味します。第三者の目線が入ることで、自社には見えていなかった商品の魅力や、弱点などに気付くかもしれません。

また、営業代行サービスの担当者は自身で販路を持っていることも多く、自社ではアピールが困難な企業への営業も可能です。

自社がやるべきことに専念できる

営業を他社に任せることで、本当に力を入れたい業務に社員を集中させられます。移動時間や交通費がかかる訪問営業がなくなることで、時間や交通費のコストが減少。その分、商品開発や品質の向上などに時間やお金をかけられます。

営業代行サービスの料金体系

ここからは営業代行サービスの料金体系を解説します。営業代行サービスの料金体系は、固定報酬型と成果報酬型の2つです。

予算に余裕があるなら固定報酬型

固定報酬型は成果に関係なく、毎月一定の金額を支払うシステムです。どんなに成果が上がっても支払う金額は同じで、成果が出た分利益も出ます。

固定報酬型は常に情報や戦略を共有し、成果につなげていくことが重要です。予算に余裕があり、支払う報酬を常に把握しておきたいという企業に適しています。

成果と報酬を比例させたいなら成果報酬型

成果報酬型は、成果があった場合のみ報酬を支払うシステムです。成果が出なかった場合は、報酬を支払う必要はありません。無駄なコストを削減できるため、費用をなるべく抑えたい企業に向いています。

ただし、成果が出た分、報酬額は上がるため、多くの成果が出た場合には固定報酬型の報酬を超えることがあります。成果が読めず、報酬の金額が事前に分からない点もネックです。

なお、一定の固定報酬にプラスして成果報酬を支払う複合型もあります。自社にはどの料金体系が向いているのか、よく検討して選んでください。

営業代行サービスの注意点

営業代行サービスは即戦力の営業を獲得できるサービスですが、先述したように完全な外注です。自社で管理ができない分、事前に注意しておくべき点があります。

営業活動はできるだけ共有する

営業代行サービスを利用する際には、営業活動を可能な限り自社と共有してくれる会社を選んでください。

営業代行サービスで営業活動を管理するのは、営業代行を請け負っている会社です。サービスを利用する企業からは営業活動が見えません。自社で営業活動を管理していれば、成果が上がらない理由を分析して解明できますが、営業代行サービスの場合は困難です。

営業活動や戦略が共有されていれば、お互いに意見を出し合いながら、最適な営業戦略を展開できます。的確な営業戦略が採れれば、成果も上がります。

情報漏えいのリスク

営業代行サービスを利用する際には、情報漏えいにも注意しなければなりません。事前に依頼する会社の情報管理体制を確認する、秘密保持の契約を交わすなど、情報を正しく守れるように対策する必要があります。

営業代行サービスが営業を行うには、自社の顧客情報を営業代行サービスに渡さなければなりません。もし営業代行サービスの管理体制が杜撰だった場合、顧客の個人情報が漏えいすることも考えられます。顧客の個人情報が漏えいしたら、自社の信用も大きく損なわれます。

営業代行のマッチングサービスもある

営業代行を外注する意識が広がっている現代、営業代行サービスは多くの企業が提供しています。自社に最適なサービスが分からないという方もいるはずです。そのような場合には、営業代行サービスと企業を結び付けるマッチングサービスの利用がおすすめです。

スタートアップ向け営業代行会社の選定支援サービスSales Connectでは、顧客からのヒアリングをもとに最適な営業代行サービスを提案しています。もし営業代行サービスの選び方で迷っている場合には、一度ご相談ください。

まとめ

営業代行サービスは、商品開発や品質向上など、自社が本来行うべき業務に集中したい企業に適したサービスです。営業に自社の人材を投入せずに済み、かつ即戦力の営業を獲得できることは、コスト削減や効果的な営業を望む企業にとって大きなメリットです。

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