2022.01.21

採用コンサルティングが人事課題を解決

採用市場が激しく変化している現代において、優秀な人材を他社に先んじて確保するためには、採用活動における戦略が重要です。

採用コンサルティングは、採用活動を成功させる戦略の作成や内定者のフォローなど、企業の採用活動をサポートするサービスです。この記事では、採用コンサルティングの概要と選び方について解説します。

人材確保を成功させるための採用コンサルティング

採用コンサルティングとは、人材確保のためのアドバイスや、新人への教育などを通して、企業の採用活動をサポートするサービスです。企業と求職者の間にある隔たりを解消し、時代に合わせた採用戦略を策定・実行します。

Spring転職エージェントが2018年8月に行ったアンケートでは、採用担当者の75%が「応募が全然来ない」と悩んでいるという結果が出ました。次いで「採用の途中で辞退されてしまう」が71%、「希望の人材からの応募が少ない」が64%です。

応募が全く来ない要因として考えられるのは、求職者に対する適切なアプローチができていない可能性です。就職みらい研修所が行った就職プロセス調査(2020年卒)によると、2020年卒業の大学生が就職先を確定する際に決め手となった項目は「自らの成長が期待できる」が56.1%でトップでした。求職者は「自身が成長できる企業で働きたい」と望んでいます。この点を適切にアピールできなければ人材は集まりません。

なお、仮に多くの応募があったとしても、その人材が自社の経営方針とマッチしているかどうかは別途判断する必要があります。また、求める人材に対して内定を出していたとしても、入社までの適切なフォローを怠ると、内定者が別の企業を選ぶ可能性があります。

採用コンサルティングがおこなうこと

最適な採用戦略の提案

採用コンサルに対して事業内容や求める人材を提示すると、現在の社会情勢やトレンド、ライバル会社の採用状況などの外部要因も加味し、最適な戦略を提案してくれます。採用戦略が確定したあとも、企画の実行をサポート。会社説明会やイベントの開催などを代行してくれるコンサルティング会社もあります。

採用コンサルによる採用戦略の提案・採用活動のサポートは、人事部門の負担軽減にもつながります。昨今の採用活動においては、従来のように、とにかく人を集めて選考するのではなく、社会情勢や経営方針に合わせた戦略的採用をおこなう必要があります。常に忙しい人事部門にとって、事前調査や的確な戦略の作成は大きな負担です。採用コンサルに採用活動の一部を任せることにより、人事部門の人手不足が解消されます。

また、採用コンサルへの依頼は、第三者目線で自社の採用活動を見てもらうことにもつながります。第三者目線が入ることによって、これまで見つけられなかった人事の課題が見つかります。

人材の教育・フォロー

採用コンサルでは、内定後のフォローや入社後の教育も請け負います。人材の教育やフォローを任せられれば、適切なフォローをしてくれるだけでなく、採用担当者の負担も軽減されます。

特に、内定後のフォローは重要です。キャリタスリサーチが行った調査データで⾒る内定者フォロー2021年卒調査によると、毎月フォローがあったグループは、フォローが少なかったグループに比べ、不安を感じる割合が少ないという結果でした。中でも内定取り消しに対する不安や自身に適した会社かという不安は、適切なフォローがあるグループとないグループで大きな差があります。

人事は人材を採用して終わりではありません。内定者のフォローやその後の教育がしっかり行われないと、内定辞退や早期退職につながる可能性があります。不安材料の少なさは、求職者が企業を選ぶ上で重要となる要素のひとつです。採用コンサルへの依頼により、求職者の不安も解消されます。

採用コンサルティングの選び方

採用コンサルティングを行っている会社は数多く、サービス内容も規模もさまざまです。単純に規模や実績だけで判断するのではなく、自社との相性やサポートの範囲、サポート終了後の自社での運用を考えて選んでください。

自社との相性

採用コンサルは、自社との相性が非常に重要です。なぜなら、相性が良いコンサルティング会社は、自社の採用の問題を的確に解決してくれる可能性が高いためです。

相性の良い採用コンサルは、得意ジャンル、サポートの対象としている企業規模、支援実績が多い業界などから総合的に判断してください。相性の悪い採用コンサルを選ぶと、コストのみがかかってしまいます。

サポートの範囲

採用コンサルを選ぶ際には、サポートの範囲を必ず確認してください。戦略作成のみ、戦略作成から実行、採用の広報と、採用コンサルはサポート範囲が会社によって違います。自社が求める範囲をサポートしてくれる会社を選んでください。

また自社が採用に割ける予算によって、採用コンサルに任せる範囲も変わります。採用コンサルを利用すれば、当然費用がかかります。予算の範囲での依頼も大切です。

サポート終了後の自社での運用

採用コンサルに依頼をする際には、必ず採用担当者がコンサルティングの知識を蓄積できる形で関わり、今後も自社で運用可能かを検討してください。

基本的に採用コンサルは期間が決まっており、期間終了後は自社のみで採用活動を行います。サポート終了後にサポート前の状態に戻っていては本末転倒です。サポートが終了してもノウハウを自社で活かし、継続的な採用を可能にしてください。

まとめ

人が企業を選ぶ時代、採用活動はますます激化します。採用コンサルティングを利用して、時代に合わせた採用活動をおこなうことで、自社に適した人材が確保しやすくなるはずです。

私たちリブ・コンサルティングは、大企業から中小企業まで業務改善コンサルティングを行っております。経営コンサルタント会社をお探しなら、豊富なコンサルティング実績のリブ・コンサルティングへご相談ください。

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