- マーケティング
デジタルマーケティングの手法とは
デジタルマーケティングはIT関連の企業が導入するのが一般的でしたが、近年では飲食店やその他の業界でも導入されることが多くなっています。しかし、具体的にデジタルマーケティングとはどのようなものか理解できていない方も少なくありません。
これまでは良い商品をマスメディアや新聞折込チラシなどを使って広告をして、直接的に顧客に商品を宣伝するのが一般的な方法でした。しかし、近年ではスマートフォンの普及が高まり、顧客が情報を得やすい時代になっています。
そのため、直接的に顧客に商品の宣伝をしなくても SNSやWEBサイトなどで顧客に有益な情報を提供していれば顧客が拡散をしてくれる仕組みを作ることができます。
デジタルマーケティングとは
デジタルマーケティングとは、デジタル化できる情報を活かしたマーケティング手法のことです。顧客に商品を買ってもらうために、企業がおこなう戦略や広告手法、その他の活動すべてのことをマーケティングといいます。デジタルマーケティングとはSNSやメール、WEBサイトなど様々なデジタル技術を使うことによってマーケティングをおこなうことをいいます。
WEBサイトやSNSにお客にとって有益な情報を流すことにより、拡散をしてくれる期待ができます。 しかし、逆に顧客にとってマイナスな情報であっても拡散されるので注意が必要です。
デジタルマーケティングの目的
現在では顧客に対して直接宣伝をするのではなく、まず顧客のニーズをつかみ情報収集をすることによることが大切です。顧客のニーズをつかみ、そのニーズを満たすことができる商品を提供することにより、効果的に売り上げを伸ばすことができます。
従来、メディアを使った宣伝は高いコストが必要だったのですが、デジタルマーケティングでは低コストに抑えることができるのが一般的です。デジタルマーケティングは、低コストで大量のデータをスピーディーに収集しやすいため効率的なマーケティングができます。
デジタルマーケティングの需要が高まった背景
デジタルマーケティングの需要が高まった背景として、スマートフォンの普及率があげられます。平成23年のスマートフォンの普及率は30%でしたが、令和2年には86.8%まで急激に伸びています。
画像出典:令和2年通信利用動向調査の結果(総務省)
さらに令和2年において、73.8%のユーザーがSNSを利用しています。令和元年の69%からも増加しており、今後も増えることが予想されます。SNSのユーザー層は幅広く、ターゲットがどんな年代であってもSNSが有効であることがわかります。
画像出典:令和2年通信利用動向調査の結果(総務省)
デジタルマーケティングの手法とは
デジタルマーケティングにはさまざまな種類がありますが、主な手法として以下の5種類が挙げられます。
- リスティング広告
- SEO(コンテンツSEO)
- SNSマーケティング
- メールマーケティング
- 動画マーケティング
リスティング広告
リスティング広告とはGoogleやYahoo!Japanといった検索エンジンの検索ページに、広告を出稿することをいいます。入札額が高いほど検索結果の上位に広告を表示をすることができるため、デジタルマーケティングのなかでも、もっとも即効性がある手法です。
SEO(コンテンツSEO)
SEO(Search Engine Optimization)とは、GoogleやYahoo!Japanといった検索エンジンにおいて、キーワード検索をしたときに上位ページに表示させるために検索エンジン最適化をおこなうことをいいます。
コンテンツの内容を充実させたり、ユーザーにとってみやすいレイアウトにするなどの内部施策と、主に被リンク施策である外部施策をする必要があります。
GoogleのWEBページを評価する手法は年々変化しており、近年Googleがもっとも重要視しているのはユーザーファーストです。ユーザーに有益な情報を提供するほか、ページが表示されるスピードの速さなど、WEBページを閲覧するユーザーの立場になって考える必要があります。
SNSマーケティング
SNSを使ったマーケティングは、リアルタイムで情報を提供することができることが挙げられます。そのため、内容によっては短時間で拡散されやすく多くのユーザーに認知してもらうことができます。
情報が拡散されることにより、これまでのターゲットとは違うユーザーを獲得できる可能性があり、ユーザーのコメントに対して返信をしたり、LIVE動画を上げたりすることでロイヤリティ向上にもつながります。
注意しなければならないことは、悪い情報も短時間で拡散される可能性があることです。一度投稿した情報は、ユーザーがスクリーンショットを撮ることにより残ってしまうので、完全に消すことはむずかしく、投稿内容には十分気を付ける必要があります。
メールマーケティング
デジタルマーケティングのさまざまな手法のなかで、長く導入されているのがメールマーケティングです。既存客や休眠客、会員登録をしたユーザーに対して、メールでユーザーにとって有益な情報を送ることでユーザーと接点を持つことができます。
メールマーケティングは、コストがかからない大きなメリットがあり費用対効果がでやすい手法です。
動画マーケティング
画像やコンテンツでは伝えきれない情報でも、動画コンテンツを利用することでユーザーに対してわかりやすく紹介することができます。文章ではなかなか伝えきれないことも、動画で視覚的に伝えられる大きなメリットがあります。
また、動画マーケティングの大きなメリットとして、SNSで拡散されやすい点が挙げられます。ユーザーにとって有益で興味を持てるような内容であれば、シェアされやすい特徴があります。
デジタルマーケティングのメリット
デジタルマーケティングには、以下のようなメリットがあります。
- さまざまなデータの収集ができる
- ターゲティングがしやすい
- 効果測定がしやすい
さまざまなデータの収集ができる
デジタルマーケティングでは企業のWEBサイト、SNS、ブログ、YouTubeなどさまざまなチャンネルにおいて広告を出すことができます。そのためそれぞれのユーザーの行動からデータの収集が可能です。そのためYouTubeしか見ないユーザーや、SNSしか利用しないユーザーを顧客にすることができます。
ターゲティングがしやすい
デジタルマーケティングは、ユーザーの行動を把握しやすい特徴があります。アクセス数や直帰率、コンバージョン率以外にも、ユーザーの性別や年齢、住んでいる場所など詳細な属性から分析することにより、ターゲティングがしやすくなります。
効果測定がしやすい
WEBページやブログなどはアクセス解析の導入が簡単で、売り上げに直結したデータを調べられることから効果測定がしやすい特徴があります。アクセス解析の結果は即座に出ることから、リアルタイムで効果測定をすることができます。
効果測定の結果、他のデジタルマーケティングの手法に替えるなど効率的にマーケティングをおこなうことができます。
まとめ
スマートフォンが普及したことにより、ユーザーは時間や場所に関係なく情報を調べることができます。実際に店舗で購入する予定のユーザーも、前もってWEBページやSNS、口コミサイトなどで情報を調べることもあります。そのため、ユーザーの行動履歴からニーズをつかみやすい特徴があります。
これまでのように、良い商品であれば売れる時代ではなくユーザーのニーズにあった商品が売れる時代です。そのためマーケティングをおこなううえで、デジタルマーケティングの重要性はこれからも高まっていくことが予想されます。