2023.02.13

ブレンデッドラーニングとは

新型コロナウイルスや働き方の多様化などの影響により、学習や研修の仕方が変わりつつあります。これまでの集合型研修だけではなく、さまざまな研修方法が導入されているのです。

特に注目されているのがオンライン研修における学習効果です。ブレンデッドラーニングとは、従来の集合研修とオンライン研修(もしくはe-ラーニング)を組み合わせるなど複数の研修をおこなうことによって、より学習効果を高めることが目的です。ビジネス以外にも学校教育においても導入されはじめています。

ブレンデッドラーニングとは

ブレンデッドラーニングとは、集合研修やeラーニング、そのほかの研修方法など複数の検収を組み合わせた学習方法です。集合研修とオンライン研修にはそれぞれの良さがあり、ブレンデッドラーニングにおいてはそれぞれの良さを最大限活用することによって、学習効果を高めることが目的です。

ブレンデッド・ラーニングを提供するサービスにもよりますが、あらかじめネットテストを受講しておいて、e-ラーニングを受講したあとにもう一度ネットテストを受講して理解度を確認します。この流れにより必要なスキルを身に着けておいて、集合型研修を受講します。集合型研修を受けたあとにネットテストを受けることで、さらにフォローアップができ知識が身に付きやすく学習意欲が高まるのです。

ブレンデッドラーニングの目的

さまざまな学習方法があり、それぞれの良さを掛け合わせることによってさらに学習効果を高めることが目的です。従来の集合研修のように受け身型の研修であれば、新しいビジネスを創出したりこれまでに実例がないような課題を解決したりする能力や姿勢を身に着けるためには十分ではありません。そこで、集合研修とオンライン研修(e-ラーニング)を組み合わせることで、十分でない部分を補足できるのです。

ブレンデッドラーニングが注目される背景

ブレンデッドラーニングが注目されるようになったのは、インターネットとスマートフォン、タブレットなどが急激に普及したことです。さらに、新型コロナウイルスの影響により、集団での受講ではなく学習をする人が主導で進めていく新しい教育方法が誕生しました。

ほとんどの人がスマートフォンを持つ時代であり、受講者自身でコンテンツを視聴したり必要なデータをダウンロードしたりするなど学習環境を準備しやすくなりました。そのため、簡単に学習できるような環境にあることが、ブレンデッドラーニングが注目されるようになった大きな理由です。

ブレンデッドラーニングの特徴

ブレンデッドラーニングの特徴として次の点が挙げられます。

  1. 対面とe-ラーニングのメリットを活かせる
  2. 自分のペースで勉強できる
  3. パンデミックにも強い
  4. コミュニケーションをとりやすい

対面とe-ラーニングのメリットを活かせる

ブレンデッドラーニングは対面とe-ラーニング、さらにオンライン研修それぞれの良さを活かすことで最大限の学習効果を得られる学習方法です。集団研修を受講しただけでは、知識が身についているとはいえません。そこで、集団研修を受ける前にオンラインで知識をならっておいて、集団研修後に身についているか確認するためにオンラインテストを受けるなどさまざまな勉強方法があります。

自分のペースで勉強できる

e-ラーニングやオンライン受講などは、スマートフォンやタブレットなどやネット環境があればいつでも利用可能です。そのため、自分のペースで勉強ができるのです。集団研修を受けたあと、見直しがしたい場合やテストをして確認したい場合など、さまざまな活用法があります。

パンデミックにも強い

集団研修だけであればパンデミックの影響により中止や延期になる可能性があります。オンライン受講やe-ラーニングを活用することによって、接触機会がなくなり自宅でも受講できることからパンデミックの影響を受けません。

コミュニケーションをとりやすい

オンライン受講やe-ラーニングは、どこでもいつでも受講可能であり、パンデミックの影響もありません。しかし、長期間一人で画面に向かっていると集中力が続かない人もいます。そこで、集団研修も受講することによって、わからないことはすぐに質問できほかの受講者ともコミュニケーションをとりやすくなります。

ブレンデッドラーニングのメリット

ブレンデッドラーニングには次のようなメリットが挙げられます。

  1. インプットとアウトプットの両方を得られる
  2. 学習習慣を身に着けられる

インプットとアウトプットの両方を得られる

ブレンデッドラーニングでは、アウトプットとインプットの両方を得られます。例えば、e-ラーニングで学習する場合はインプットに偏ることになります。そこで、集合研修を受けることで講師とコミュニケーションをとったり、受講者通しでディスカッションをすることでアウトプットも可能です。

学習習慣を身に着けられる

e-ラーニングだけでは一方的なインプットとなるため、長続きしにくい、リズムがつかず学習習慣がつきにくいといったデメリットがあります。しかし、e-ラーニングで知識を身に着けた状態で集合研修を受けることでより理解しやすくなり、さらに講師や受講者とコミュニケーションをとることでアウトプットも可能です。このため、学習の流れをつかみやすくなります。

ブレンデッドラーニングの注意点

ブレンデッドラーニングには次のような注意点が挙げられます。

  1. スケジュール管理に注意が必要になる
  2. 提供者の負担が大きくなる

スケジュール管理に注意が必要になる

ブレンデッドラーニングは集団研修を基準として、e-ラーニングやオンライン受講を組み合わせることが一般的です。e-ラーニングやオンライン受講はいつでも受講可能ですが、集団研修はスケジュール管理が重要です。さらに、e-ラーニングで効果的に学習するためには、学習期限を設けることが求められます。このように、複数の学習方法を効果的に組み合わせるには常にスケジュール管理が必要です。

提供者の負担が大きくなる

ブレンデッド・ラーニングの導入には、プログラムの構築が必要です。教材を作るために、各担当者が打ち合わせする必要があり、学習カリキュラムを作成していきます。さらに、オンラインレッスンとe-ラーニング、集合研修の内容において関連性を持たせることが必要です。そのため、それぞれの担当者が継続的に連携することがもとめられます。

ブレンデッドラーニングの活用事例

ブレンデッドラーニングには次のような活用事例が挙げられます。

  1. 新人研修
  2. ロールプレイングやプレゼン
  3. 個人学習

新人研修

ブレンデッドラーニングは新人研修においてよく利用されています。新人に対してはビジネスマナーや業務フロー、社内で使っているシステムの使い方など研修するべきことは数多くあるのが特徴です。従来は一括して集団研修をしていたのですが、e-ラーニングやオンライン受講を組み合わせることによって、効率的に学習を進められます。

ロールプレイングやプレゼン

前もってe-ラーニングで必要な知識を身に着けておいて、そのあと集合研修にてロールプレイングやプレゼンなどでさらに深く学習ができます。集団研修で不明な点があった場合は、その倍で講師に質問ができさらにオンラインテストで知識を確認できるためより効果的な学習が可能です。

いきなり、集合研修にてロールプレイングやプレゼンを受けるよりも前もってe-ラーニングで知識を身に着けておいた方がより効果的です。

個人学習

集合研修だけでは個人学習をするのは容易ではありません。そこで、e-ラーニングやオンライン研修を活用することで、効率的な個人学習ができます。

まとめ

ブレンデッドラーニングとは集団研修とe-ラーニング、集団研修とオンライン受講というように、実際に会う研修とオンラインでの研修をハイブリッドさせた勉強方法です。それぞれの良さを両方融合することによって、学習の効果を最大限にできるのです。例えば、集団研修で講師やほかの受講生とコミュニケーションをとり、自宅に戻ってからe-ラーニングやオンラインテストなどで復習をしたり、学習した内容が身についているかどうかの確認ができます。

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