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めざましコラム 第32号 質問に答える?気持ちに応える!
― 色は何色ありますか?
― 10色からお選びいただけます!
さっとカタログのページを開き、カラーバリエーションを指し示す。
― ふ~ん・・・
―シートに座ってみてもいいかな?
― どうぞ!
ぱっとドアを開いてお客様を招き入れ、
膝をつきお客様からの次の質問に耳を傾ける。
― ふ~ん・・・荷室も見ていいかな?
今日の商談は今ひとつ。
お客様は無口な方で、反応も薄い。
一所懸命答えたけど、笑顔で機敏に応対したけれど・・・
お客様の反応はイマイチのまま。
「ふ~ん・・・」あまり乗り気じゃなかったみたい。
何だか最近ツキがない。
ボクばかり反応の薄いお客様に当たる気がする。
こないだ同席してくれた先輩はこう言った。
「おまえの話はふくらみがないよな。質問に答えているだけじゃダメなんだよ」
質問に答えるだけではダメだと言われても
話をふくらませろと言われても
お客様が反応してくれないのでは仕方がない。
あ~あ、反応の良いお客様に当たらないかなぁ・・・
当たり前が難しい。
ツいてないのは誰ですか?
ツいてないのはお客様。盛り上がらない商談で帰る羽目になったお客様。
盛り上がらないのは何故ですか?反応薄いのどうしてですか?
それはあなたの「答え」が足りないから。
お客様の質問に「応え」きれていないから。
-色は何色ありますか?
確かにお客様はこう聞いた。
言葉通りに答えるならば、「10色です」で間違いない。
だけどそれでは言葉が足りない。
応えていない。お客様は10色あることが知りたかったわけではないはず。
言葉の裏に気持ちがある。上手く質問できなかった真意がある。
-どんな色があるのかな? -他の色も見ることできる? -売れ筋は?
気持ちに応えていかなければ、商談を盛り上げていくことは難しい。
お客様の気持ちに「応え」ていこう。質問の言葉に答えて終わらずに、ひとつ加えて応えていこう。
-色は何色ありますか?
-10色あります。売れ筋はこの色ですね。
今現車でご覧頂けるのは、この3色です。ご覧になりますか?
-ちょっとこの色見てみたいなぁ
-シートに座ってみてもいいかな? -座り心地はいかがですか?
今のクルマよりも堅めでフィット感がありますよね。
これは運転の疲労度を軽減させると言われています。
-へぇ、そうなんだ。どのくらいのポジションが疲れにくいのかな?
お客様の質問に応えていこう。
気持ちにしっかり応えれば、お客様の気持ちが返ってくる。
WRITER
- TOHRU.Mコンサルタント
- コンサルティング業務全般に従事し、特に組織活性化支援、マネジメント教育、セールス部隊生産性向上に取組む。カーディーラー拠点の営業生産性向上は、延べ100拠点を越え、机上論ではない『現場で活用できるノウハウ』と『本気の支援』に定評がある。
- UPDATE
- 2013.02.04
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