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めざましコラム 第24号 値引きスパイラル
「店長、あと5万円値引きしたら、
決めて頂けるということなんですけど・・・」
「本当にそれで決まるんだな? なら、これで決めて頂けよ!」
数分後・・・
「店長、スミマセン・・・もうあと2万円・・・」
「話が違うじゃないか!?
今度こそ、本当に本当にそれで決まるんだな?
なら、これで決めて頂けよ!」
店長は思う。
-どうして一回で決めてこれないんだ!?
ボクも思う。
-これで決めるって言ってくれたのに、どうしてお客様は!?
値引きスパイラル。
ズルズルと繰り返す蟻地獄。
過ぎた値引きが良くないことは、ボクも分かってる。
だけど仕方がない。
-だって、お客様の要望に応えなければ・・・
-だって、値引きしないで、よそに取られたら、元も子もないし・・・
当たり前が難しい。
本当に、値引きをしなければよそに取られてしまう商談でしたか?
本当に、そのお客様は、その値引きがなければ、買うことが出来なかったのですか?
お客様の要望は、本当に「値引き」だったのですか?
実は、ボクも分かっている。
その値引きがなくても、買えるだけの予算を持っていたことを・・・
その値引きが交渉の材料だと言うことを・・・
お客様は何を交渉しているのだろうか。お客様はなぜ交渉してくるのだろうか・・・
安ければ安い方が良い。それはどのような買い物でも言えること。
そして、お客様も分かっている。どこかで折り合いを付けなければならないことを。
値引きスパイラル。
だけど、お客様は分からない。
どこで折り合いを付けて良いのか。お得な買い物なのか。価値に見合った価格なのか。
だからお客様は言う。
「もう少し、あと少し」
折り合いを付ける為に、不安を解消する為に、良い買い物だったと安心する為に。
その不安な気持ちが「値引き」という表現になる。
値引きスパイラルから脱出しよう。
お客様の不安を解消しよう。
お客様の要望は、「安心」「不安の解消」そして「納得のお買い物」
安易な値引きは、残念ながら、不安を増長させてしまう。
-実はもっと安くなるのではないか?
-自分だけ損をしているのではないか?
値引きスパイラルから脱出しよう。
お客様に「安心」を届けよう。
値引きという言葉の裏にある、不安な気持ちに応えていこう。
お客様にとって価値ある買い物だと、
価格に見合った買い物だということを。
自信を持って、魂込めて伝えていこう。
-お客様のご要望にぴったりのクルマです。
-他のお客様にも、本当にお喜び頂けた価格で提供しています。
-5万円のご希望には添えませんが、ここまで勉強させて頂きました!
これでお願いします!
魂込めて、自信を持って伝えよう。
自分が今後メンテナンスも含め、
しっかり対応するから安心ください、と。
WRITER
- TOHRU.Mコンサルタント
- コンサルティング業務全般に従事し、特に組織活性化支援、マネジメント教育、セールス部隊生産性向上に取組む。カーディーラー拠点の営業生産性向上は、延べ100拠点を越え、机上論ではない『現場で活用できるノウハウ』と『本気の支援』に定評がある。
- UPDATE
- 2013.02.04
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