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めざましコラム 第15号 6ヶ月前…心に残す車検の予告
リストを取り出し、車検のコール。
当月は全て決着。3ヶ月前もコール完了。
手元に残るは6ヶ月前リスト。きれいなままに残ってる。
掛けたところで、反応は分かっている。
「○○様、こんにちは。××自動車の~です。
いやぁ~、実は○○様のお車が半年後に車検でして・・・」
「あ、そうなんだ。連絡ありがとう」
「いえいえ。ちなみに今回は代替とかお考えでは・・・ないですよね?」
「う~ん、まだ分かんないな。まぁ半年先のことだからね。これから考えるよ」
「そ、そうですよね・・・まだ半年ありますしね。
じゃあ、もうちょっと近くなりましたらご連絡しますね」
やっぱりね・・・案の定「これから考える」で「また今度」。
お客様は6ヶ月前から車検のことなんて考えていない。
代替見込なんてそんな簡単に出てきはしない。
4ヵ月後、2度目の電話。
「○○様、車検2ヵ月前になりましたので、ご連絡差し上げました。DM届きました?」
「・・・あ、DMね。届いているよ。ただ・・・」
なんだか歯切れが悪い。
「実は、今回は別のところにしようと思うんだよ。
ほら、知り合いで安いところがあってさ…。」
「えっ!知り合いですか… そうですか、分かりました…」
店長と工場長の顔が交互に浮かぶ。
「お前がモタモタしてるから、そういうことになるんだよ。
そもそもちゃんと6ヶ月前に連絡してたのか!?」
案外多くの人がはまっている「小さく」「深い」落とし穴。
6ヶ月前に連絡はしたけれど・・・ 決められた通り、言われた通りしたけれど
お客様には響いていない、届かない。
大事なことは「連絡すること」ではない。「何を連絡したか」なのである。
考えてみて欲しい。例えば映画の予告編。
タイトルと公開時期だけの予告編に興味を持つだろうか。
魅力的なキャッチコピーもなければ、あらすじもキャストすら分からない。
「さて、映画に行こうか」と思ったときに、選択肢にも上がらない。
我々の6ヶ月前コール… ちゃんとお客様に届いて「選択肢」に残してもらえているだろうか。
残念ながら、我々のコールは、公開時期のみの映画の予告編。
車検の時期が「○月ですよ」と告知しているだけ。
だから、お客様はちょっと興味を惹かれた他社に簡単に流れてしまう。
そして、本当は価格で決めていても、営業マンへの気遣いでこう言うのだ。
「今回は、知人にお願いしようと思ってるんだ…」
まずは始めの一歩。
6ヶ月前のTELコールを見直そう。
「まだ考えていないから、時期のみお知らせ」ではなく、
まだ考えていないからこそ、しっかりと自社車検の魅力をお伝えしよう。
お客様が考え出したその時に、自社が選択肢の一番上に来るように。
その為に、中身の伝わる「予告編」を上映しよう。
「お客様の車は○年になりますので、××などが交換時期になってるのですが、
こちら、最近取り替えられましたか?」
― もうそんな時期なのか・・・あれ?いつ交換してもらったかな?
― そうかぁ、ちゃんと見てもらった方が良いのかな…
お客様に少しだけ考えてもらうのだ。
お客様の心に少しだけ残る「プチアドバイス」を行うのだ。
「うん、ちょっと調べておくよ」「今度、車を見てもらえるかな?」
お客様の反応も変わってくるはず。
せっかくのご連絡。6ヶ月前コールで、魅力的な心に残る予告編を。
- UPDATE
- 2013.02.03
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