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めざましコラム 第10号 ホットがない!~導火線に火を付けろ~
部長はイライラ、店長ピリピリ。
僕らは首をすくめて仕事に集中。
毎年4月の恒例行事。
期末で刈り取り、登録納車でバタバタと。気付けば、
手元のリストはスッカラカン。
ところが今年は秋にもスッカラカン。
国を挙げてのキャンペーン。小さな見込みも熱いニーズも
一気に実らせ、収穫祭。
冬の野菜も春の果物も、全てすっかり刈り取り済み。
ホットが出ない…
厳しい状況は誰もが分かっている。
「飛ぶように売れる新型が発表されないかなぁ…」
天を仰いでため息ついても、何も事態は変わらない。
だから部長は問う。
「今、何台だ?」だから店長は問う。
「ホットは出たか?」
だから僕らは自問自答。
「可能性のありそうなお客様はいないかなぁ?」
ターゲットリストを睨んでみるが、並んでいるのは見慣れた名前名前。
浮かんでくるのは、お客様から言われた断り文句ばかり。
― まだ乗れるから…
― 次の車検を通して、その次かな…
― 子供が受験だから…
― リフォームするから…
― テレビを買わないと…
― etc…ホットにはほど遠い。
当たり前が難しい。
補助金という国の一大キャンペーンにも心を動かされなかったお客様が残っているのだ。
難しいのは当たり前。足を棒にして回ってみても、ホットなお客様になんて出会えはしない。
ホットを作り出そう。お客様の心に火をつけよう。
この1年半は、国がホットを作ってくれた。
ここからは、自分たちでお客様の心に火をつけていかねばならない。
導火線を見つけ出そう。
お客様の買いたい気持ちに火をつける、心の導火線を見つけ出そう。
お客様自身も気付いていない、クルマへのニーズを見いだそう。
急に特別なことなど出来はしない。
普段の活動に一つ眼鏡を掛けてみる。導火線を見つけ出す眼鏡を。
眼鏡を掛けて、じっとお客様を見つめれば、お客様の変化が浮かび上がる。
お客様がそのクルマを買った当時という『過去』と『現在』を比べたときの変化が…
― 家族構成、年齢
― 用途、使用者
― 勤務先、職位、役職
― 趣味、サークル活動、交友関係
― etc…
お客様の数だけ、その変化があるはずだ。時間は今も流れている。
3年あれば、中学も高校も卒業できる。
10年も経てば、本当に様々な生活環境の変化があるものだ。
それが心の導火線。変化を捉えて、火をつける。
変化がニーズに変われば、見込となる。
見込の火を絶やさぬよう、しっかり薪いれ、ホットに育てる。
お客様の心に火を付けよう。
変化が分からない!?情報がない!?
それこそチャンス。
誰も手をつけていない導火線があるかもしれない。
嘆きうつむくよりも、天を仰ぐよりも、前を向いて眼鏡かけ、
一歩足を進めてみよう。
心の導火線を見つけに行こう。
WRITER
- TOHRU.Mコンサルタント
- コンサルティング業務全般に従事し、特に組織活性化支援、マネジメント教育、セールス部隊生産性向上に取組む。カーディーラー拠点の営業生産性向上は、延べ100拠点を越え、机上論ではない『現場で活用できるノウハウ』と『本気の支援』に定評がある。
- UPDATE
- 2013.02.02
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