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めざましコラム 第63号 棚ぼた紹介依存症
―どなたかお車をお探しの方いらっしゃいませんかねぇ…
切羽詰まった月末に、ダメモトのお願いを試みる。
どなたか紹介お願いします!と下げた頭。
上目遣いにお客様の表情を伺ってみる。
にっこり笑うお客様。
「しようがねぇなぁ。今度なにかサービスしろよ。
こないだ車検が高くなりそうだって、ぼやいてた知り合いがいるから…
会ってみるか?」
ラッキーパンチ!棚ぼた紹介!
とんとん拍子で話が進み、お客様も同席のもと、何と即日受注もゲット!
だから紹介はやめられない。
いつ、どこで、棚ぼたに出会えるかもしれないから、
取り敢えず、お客様には聞いてみる。
―どなたかお車をお探しの方いらっしゃいませんか?
だけれどやっぱりラッキーパンチはラッキーパンチ。
なかなか思うようには出てこない。
いつでもお願いしているけれど、
実のところ、ラッキー頻度は3ヶ月に1回がいいところ。
ほとんどの場合は不発弾。
う~ん、いないねぇ…
いたら、声かけておくよ。
探しておくよ…etc
なしのつぶての「探しておくよ」。
いつまで待っても、返ってこない不発弾。
お願いします!と任せた手前、急かすのもなんだか気が引ける。
だから、せっせとお願いをする。ラッキーパンチを期待して。
―どなたかお車をお探しの方いらっしゃいませんか?
あ~あ、いつかは先輩みたいに毎月ラッキーパンチが出るようになるのかなぁ。
棚ぼた紹介依存症。
ラッキーパンチは毎月出ません。
毎月紹介を出せるのは、出せるだけの活動をしているから。
紹介営業活動を実践しているから。
紹介営業活動のポイントひとつ。
依頼しっぱなしは、やめにしよう。
ラッキーパンチを待つだけの紹介活動はやめにしよう。
紹介依頼も刈り取りが大事。クロージングまでが紹介営業。
「気が引けている」場合ではない。
「依頼しっぱなし」の方が、よほど失礼な話。
「探しておくよ」のご好意を、放置して枯れさせたのは他でもない自分。
ラッキーパンチに味をしめ、紹介が天からの恵みだと勘違い。
ちゃんと探してくれたかもしれないお客様こそが、待ちぼうけ。
棚ぼた紹介依存症。
「運」は自ら引き寄せる。依頼活動はそのままに。
ラッキーパンチだけを狙うのはやめにする。
「運」を更に引き寄せる。依頼の結果を聞きに行く。
お客様に「探してもらう」のだ。活動してもらうのだ。
こちらも活動するのは当然のこと。
お客様に「依頼」をしたのだ。お願いしたのだ。
結果を確認しに行くことは当然のこと。
お客様から報告してくれるなんて、それこそレアなラッキーパンチ。
1ヶ月以内に聞きに行こう。
「探しておくよ」の結果を聞きに行こう。
紹介のことを忘れているお客様も多くいる。
それは、これまで依頼しっぱなしだった自分のせい。
2度目がダメでも、3度目を。忘れられていたら、もう一度。
「すぐに買うお客様でなくても構いません。
入庫からでも構いません。是非、職場の部下の方に
聞いてみて頂けませんか?」
少しハードル引き下げて、依頼をしたら確認を。
棚ぼた紹介プラスアルファで、3ヶ月に1度が変わってくる。
WRITER
- TOHRU.Mコンサルタント
- コンサルティング業務全般に従事し、特に組織活性化支援、マネジメント教育、セールス部隊生産性向上に取組む。カーディーラー拠点の営業生産性向上は、延べ100拠点を越え、机上論ではない『現場で活用できるノウハウ』と『本気の支援』に定評がある。
- UPDATE
- 2015.03.11
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