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めざましコラム 第40号 保険の提案 分割しよう!
「ありがとうございます。それでは、契約書を作成して参ります。」
時間のかかった新規の案件。受注目前までやってきた。
車種も確定、支払いは割賦。メンテナンスパックも入って頂けた。
あとは保険を残すのみ。
「あと・・・保険も考えないといけないですね!」
契約書の記入中に一言。自然に、だけども軽くないように・・・
「保険ね・・・そうだよねぇ、う~ん、まぁ今のままでいいかな」
「いや、あの、是非・・・保険も当社でお願いできればと・・・
保険証券のコピーだけでも頂けませんでしょうか?」
「証券なんていきなり言われても困るよ。今のままで良いから」
「は、はい。かしこまりました。失礼いたしました・・・」
保険の提案が難しい。
タイミングを見計らっての、じっくり考えた提案のつもり。
しかし、なかなかしっかり考えてもらえない。
店長は言う。
「保険提案は、クルマの商談と一緒に行うものなんだよ」
それが理想なのは分かっている。
だけど、そんなに上手くまとめられない。自分自身も混乱しかねない。
何より、お客様が困ってしまう。
クルマ選びの真っ最中のお客様。
車種にグレード、カラーにオプション、さらに支払い方法も検討中。
それに加えて保険もどうぞ検討を。
そんなにいっぺんに決められっこない。無茶を言う営業だと思われるかもしれない。
まとまり掛けていた商談の雲行きすら怪しくなる…
保険の提案、商談中は難しい。
保険の提案、商談後でもまた難しい。
保険の話は面倒くさい。
目に見えない商品で、未来のリスクのお話で・・・内容としても難しく面倒くさい。
さらに加えて、タイミングとしても面倒くさい。
やっとクルマを決めた契約のひととき。
証券確認から仕切り直しで保険の「商談」が始まるなんて面倒くさい。
楽しくクルマを選んでいる真っ最中。保険のプランについて細かく考えるなんて面倒くさい。
面倒くさい商品(保険)を、面倒くさいタイミングで提案しているのだ。
うまくいかないのも当たり前。
面倒くさい心理を取り除こう。
商談後、改まった仕切り直しと感じられないように。
商談中、保険のプランまでは検討頂かなくても良いように。
いっぺんには行わない。保険の提案を分割で。
証券確認、プラン作成、提案にクロージング。いっぺんになんてできっこない。
最初から割り切って、活動を分割してみよう。
お客様の感じる面倒くささも一緒に分割してしまおう。
分割しよう 保険の提案。
おクルマの検討中・・・ここは証券確認までに。情報収集出来れば良い。
おクルマの確定後・・・ここでしっかり提案しよう。お客様は選ぶだけ、決めるだけ。
分割しよう お客様の負担感。
保険の提案 クルマの商談中に切り出そう。
現在の保険の中身を確認出来れば良いのだ。
いまの契約内容を聞き出せれば良いのだ。
チャンスは何度もやってくる。保険の話を挟むチャンス。
燃費に、車庫代、月々の支払い・・・クルマに関わる「お金」の話。
このタイミングで聞いてみよう。
―ちなみに、保険は月にいくらくらいお支払いですか?
分割しよう 保険の提案。
月の支払いの流れから、契約内容を確認する。
商談中はここまでに。
契約プランの提案は、後ろに回す。
しっかりじっくりプランを考える時間もできるというものだ。
満を持してのおクルマの契約の時。
「先日、お聞かせ頂いたお話をもとに、保険のプランを作って参りました」
面倒なことと思わせない。さらりとプランを広げよう。
―え?もう出来ているの?
―作ってくれたの?ありがとう!
―うん、まぁせっかくだし、話しだけでも聞くか。
聞いてもらえなければ始まらない。
分割しよう 保険の提案
- UPDATE
- 2013.04.03
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