M&Aとは『 Merger and Acquisitions (合併と買収) 』の略語で、企業の合併及び買収等のことを指します。 M&Aの解釈は非常に多岐に渡りますが、よくイメージされるところの買収・合併に留まらず株式譲渡をはじめ新株引受、株式交換、 事業譲渡、会社分割等の手法があり、また資本提携等を含めた広義の意味で使われています。
日本におけるM&Aの件数は90年代中頃から急激に増加の傾向にあります。2008年のリーマンショック等の影響からしばらく横ばい 傾向にあったものの、近年深刻化する未公開企業の後継者不在問題に伴い、その件数はますます増加傾向にあります。
M&Aという言葉を聞くと、メディアを賑わすような大規模な買収イメージがありますが、実際は、実に7割以上がいわゆる中小企業によるM&Aとなっています。今後、日本の中小企業のM&Aの発展が日本経済の大きな飛躍の鍵を握っているといっても過言ではありません。
確かに黒字経営で、利益がでている方が譲渡対象となりやすいというのは事実ですが、赤字ないしは、債務超過の場合であっても、譲受先(買い手)とのシナジー効果が見込まれる場合であったり、事業の部分的な譲渡等により、M&Aは十分可能です。
明確な成約率は公開されておりませんが、一般的なM&Aの業界ではおおよそ3分の2以上がそもそもM&Aとして成立しない、あるいは成約したとしても、うまく運用できず、組織が空中分解してしまうといわれています。
M&Aが上手くいかない理由と主な問題点